結城友奈は勇者である

結城友奈は勇者である

☆☆☆

最終話

障害が少しずつ治っていく演出はよかったと思う。
みもりんの足が治ってて「おや?」ってなって、樹の声も戻ってて嬉しいんだけど、風先輩の目はそのままで、一抹の不安は残っててるので安心しきれなくて目が離せない感じ。うまい演出だと思う。やがて目も治るからホッとする。

一話のAパート終わりで 「私達の日常は『一旦』、終わりました」って言ってるので、
ちゃんと解決して終わるのは実はわかってたんだよな。

http://otakomu.jp/archives/199553.html

いろんな考察もあるみたいだが………
最後の立ちくらみも、嫌な予感をさせておいて、結局なんちゃってフラグで何もないのかよ、と見せかけてまだなんか理由があるんじゃないかっていう思わせる感じ。

立ちくらみには最後の観客の拍手を舞台上の二人だけでなくみんなに浴びてもらうために必要な段取りだったというのもあるけど。

友奈の字を分解して並び替えると大赦になるってのはゾっとした。
そもそも普通なら「大社」って表記すべきで、「大赦」ってのは罪人が特別に刑を免除されることを言うので、
彼女たちの供物が戻ってきたことが大赦なのか、四国で人類が生きながらえてることが大赦なのか………

全体を通して一番よかったのは照井春佳さんの芝居でした。
アニメにありがちなバカだけどポジティブな主人公美少女だけど、終始役を自分のものにって言うか魂こもった演技されててよかったです。

園子の花澤香菜さんもよかった。久しぶりに「また花澤かよもういいよ飽きたよ」って思わずに聴けた素晴らしい花澤さんでした。

悲しいシーンはホントに観てて辛いんだけど、ポジティブなシーンはあっさりしてて、もうちょっと説得力もたせる描写があったらよかったなーと思うところ。
悲しいシーンがホントに悲しいだけに。
鹿目まどかが契約を決意する過程とか、キュアプリンセスが逃げずにフォーチュンに向き合うようになる変化とか、変化や決断の裏付けが論理的に描かれてるので。4話の樹が歌手を目指す話はよかった。

あと明らかに作り手が過去の名作を視聴者に思い出させるようにしていて、個人的にどう受け止めればいいのかわからなくて戸惑ってしまった感がある。